小学校にプログラミングが導入された今、大人がしなければいけない大切なこと

小学校にプログラミングが導入された今、大人がしなければいけない大切なこと

令和2年度、小学校にプログラミング教育が導入されました。


そのことで、プログラミングということがすごく身近に感じられるようになった親御さんも多いと思います。


けれど、それがなぜ導入されたのか、実際に何をしていくのか、何か準備しておくことは必要なのかと興味、関心を持った人はどのくらいいるでしょうか。

引用 https://coeteco.jp/articles/10791 コエテコby GMO
「必修化することを知っている」と答えた人は82.5%で、認知度は前回調査(※2)(80.4%)を若干上回る程度にとどまりました。またそのうち「内容に関してまでは知らない(54.0%、前回比3.2ポイント減)」と答えた人が「内容に関しても知っている(28.5%、前回比5.3ポイント増)」の2倍近くにのぼるうえに、依然として全体の半数超であることから、「プログラミング教育必修化」の内容認知はあまり進んでいないことがわかりました。


また、「プログラミング教育必修化をどのように知ったか」を聞いたところ、「新聞・TV・インターネットメディア(59.4%)」が約6割を占め、次いで「学校からのお知らせ(24.2%)」「保護者同士の口コミ(15.1%)」という結果になりました。

知ってはいるけれど、親自身は興味がないということも言えると思います。スマホやPCを扱う機会は多いけれど、それが主に情報収集やゲーム、音楽などの趣味の範囲で、その仕組み自体には興味がないということだと思います。

それはプログラミングに限らず、目の前の目で見えることには興味関心はもつけれど、その興味関心を持った裏の仕組みに関して知ろうと思ったり、どんな働きがあるのかをわかりたいという考えが働かないということだと思います。

それがいい悪いということではなく、その教育しか今までなかったということです。

ですのでプログラミング教育が入るということは、今までの教育にはなかった思考・概念が入ることであり、本来ならば親や教育者がそのことにもっと興味関心を持ち、子どもたちを教える前に、自分たちもやってみるということがあってもいいと思います。

実際プログラミングを学んでみると、今まで日常に使っていた思考方式とは全く違うということがわかります。

実際のところ、なぜ小学校にプログラミング教育が導入されたのでしょうか?

2台のパソコンを使ってプログラミング学習をする

文科省プログラミング教育の手引き第三版
引用すると
コンピュータをより適切、効果的に活用していくためには、その仕組みを 知ることが重要です。コンピュータは人が命令を与えることによって動作し ます。端的に言えば、この命令が「プログラム」であり、命令を与えること が「プログラミング」です。プログラミングによって、コンピュータに自分 が求める動作をさせることができるとともに、コンピュータの仕組みの一端 をうかがい知ることができるので、コンピュータが「魔法の箱」ではなくな り、より主体的に活用することにつながります。 プログラミング教育は子供たちの可能性を広げることにもつながります。 プログラミングの能力を開花させ、創造力を発揮して、起業する若者や特許 を取得する子供も現れています。子供が秘めている可能性を発掘し、将来の 社会で活躍できるきっかけとなることも期待できるのです。

これを読んでもへぇーそうなんだ・・と思うだけの人も多いかもしれません。
具体的にどんなことをするのか。企業とコラボした教材など、こちらのサイトに出ています。

ミラプロ
https://mirapro.miraino-manabi.jp/

もう少し具体的に言うと、プログラミング教育で育む資質・能力については3つの柱があります。

①【知識及び技能】身近な生活でコンピュータが活用されていることや、問題 の解決には必要な手順があることに気付くこと。
➁【思考力、判断力、表現力等】発達の段階に即して、「プログラミング的思考」 を育成すること。
➂【学びに向かう力、人間性等】発達の段階に即して、 よりよい人生や社会づくりに生かそうとする態度を涵養(養成)すること。

この中でわかりにくいことは「プログラミング的思考」だと思います。


プログラミング思考といっても、実際にプログラミングをしたことのない人は
どういった思考であるのかイメージしにくいと思います。

文科省が規定しているプログラミング思考とは次のようになります。

「プログラミング的思考」は、 「自分が意図する一連の活動を実現するために、どのような動きの組合せが 必要であり、一つ一つの動きに対応した記号を、どのように組み合わせたら いいのか、記号の組合せをどのように改善していけば、より意図した活動に 近づくのか、といったことを論理的に考えていく力」と説明されています。

これに基づいて「各教育企業がプログラミング教育とは?」を問うことについて発信をしていますが、その中で気になる記事と出会いました。

バレットプレス「みんな勘違いしていない?プログラミング思考の本当の意味【プログラミング教育の本当のところ】」の中に書かれているコンピューターシンキングのことです。

閃きを連想させる電球

引用
コンピューテーショナル・シンキングとは、 Jeannette M. Wing 氏が提唱する「コンピューター科学者のように考える思考法」のことで、問題解決・システムデザイン・コンピューター科学の概念の基づく人間の理解などが含まれます。なお、公立はこだて未来大学の中島秀之氏が Computational Thinking の論文を日本語訳しているため、より詳しく知りたい人はこちらを参考にされるとよいでしょう。

とあり、その内容で注目したのが、
①計算論的思考は今コンピューター科学者だけではなく、全ての人にとって基本的な技術である。全ての子どもの分析的思考能力として「読み、書き、そろばん(算術)」のほかに計算論的思考を加えるべきである。

➁計算論的思考は以下の特徴を持つ:
概念化のことであり、プログラミングではない。コンピュータ科学者の ように考えるということは、コンピュータをプロ グラムできるということ以上のものである。それ は複数の抽象レベルで考えることを要求する。

ここで抽象レベルとでているけれど、これがどんなことかわかりにくいので調べてみたところ、これは対象から注目すべき要素を重点的に抜き出して他は捨て去る方法ということです。プログラミングにも抽象化という言葉がありますが、「6歳の男の子太郎君が、お金を100円もっています。12歳の女の子花子さんが、お金を1000円もっています。二人のお金を足たすと1100円になります。」という具体的なところから、「6歳の男の子太郎君、12歳の女の子花子さんは、共に人間、お金持っている()具体的な金額はない、足すと○○円。」となります。

人間(x円)+人間(y円)=z円みたいなところでしょうか。いくら持ってるのかという自由度が高くなったらいい、どんな人間なのかを自由に想像することができるようになります。


実際、プログラミングを書くときはこの抽象化されたところで書かれているので、この思考は重要になります。
それが実生活でも、抽象化と具現化を行ったり来たりすることで、創造が起こっていくのです。

・機械的なものではなく基礎的な技能である。この基礎的な技能は、現代社会で活動するためにすべての人が知らねばならないものである。
・人間の思考法のことであり、コンピュータのそれではない。計算論的思考は人間の問題解決法であり、人間がコンピュータのように考えることを目指すものではない。
・数学的思考と工学的思考を組み合わせ、補完することである。
・概念であり、モノではない。我々が創造するものは単なるソフトウェアやハードウェアという、物理的にどこにでも存在し、いつでも触れることのできるモノではなく、問題に迫り解決するための計算論的な概念で、我々の日常生活を助け、他の人々とコミュニケーションをとり交流するためのものである。

これらのことをまとめると、コンピューテーショナル・シンキングは日常どのように物事をみるのか、それに対してどのような思考をするのか、さらにそこから新しいものを創造していくのか、人生、自ら考える力と創造力を発揮し、自ら意志決定をし、意味価値をつけて楽しむことができるのかということになってくるのではないかと思います。

新しい概念を取り入れながら少しずつ階段を上っていく人

これは子どもが学ぶ以前に、子どもを育てる親御さんがもっと興味を持って、学んだら良い思考であると思います。
またこれを学んでも学びで終わるわけではなく、読み書きそろばんに+するものと私も思うので、日常使うためには、その使う海が必要です。

そこは家庭であり、社会であると思います。

読み書きそろばん、今の日本であれば多くの大人ができるからこそ成り立っている社会です。


子どもたちだけがプログラミング思考を学んでも、社会で使われていないのならば、その能力を発揮することは難しいのではないでしょうか。

私自身はプログラミングを通して、プログラミング思考を実感として得ましたが、これまでの思考方式とは全く違いました。


そこには普段使っている言語の影響がすごくあると思います。

日本人は日本語を使います。日本語は最後まで話を聞かないとわかりません。規定が曖昧になりやすいのです。話ている間に何を言いたいのかも分からなくなる時もあります。


これは思考が整理されにくく、感覚的になりやすいのです。
けれど、プログラミングは規定がないと始まりません。
主語述語があって、それに対して何をどうするのかの思考になります。

この思考の違いは大きいです。シンプルに生きるのか、複雑に生きるのか、
自ら意志決定して生きるのか、何かに従って生きるのかにも通じてきます。

小学校でプログラミング教育が導入され、次年度からは中学校でも導入されていきます。


その変革の今、子どものことだと思わずに、この社会全体で大人もプログラミング教育とは?

に興味関心もって、自ら知ってみることが必要な時代になってきているのではないでしょうか?

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