映画『Winny』からみる私と文明の関係性 -人間とは生きる意味とは-

こんにちは。JeiGridの福田です。

今回は『Winny』の映画から受け取ったメッセージも取り入れながら、日常ではなかなか考えない、私と文明の関係性について書いてみようと思います。

目次

      
  1. 今の時代はどんな時代ですか?
  2. 人間と文明の関係性
  3. 人間とは何か 生きる意味とは
  4. 時代をつくる先駆者(パイオニア)になるか 追従者となるか
  5. 1人1人が時代を創る力を持っている
  6. 秘められた日本文明の力
  7. AIの先を行く心の時代をリードする

映画『Winny』からみる私と文明の関係性 -人間とは生きる意味とは-

こんにちは。JeiGridの福田です。

今回は『Winny』の映画から受け取ったメッセージも取り入れながら、日常ではなかなか考えない、私と文明の関係性について書いてみようと思います。

目次

      
  1. 今の時代はどんな時代ですか?
  2. 人間と文明の関係性
  3. 人間とは何か 生きる意味とは
  4. 時代をつくる先駆者(パイオニア)になるか 追従者となるか
  5. 1人1人が時代を創る力を持っている
  6. 秘められた日本文明の力
  7. AIの先を行く心の時代をリードする

今の時代はどんな時代ですか?

と聞かれたら、あなたはどう答えますか?
どんなことに関心を持っているのかによって答えは違うとは思いますが、もし100人の回答をみたならば、その時代の傾向として共通のテーマがみえてくると思います。

今の時代であれば、IT社会を通過してAI時代に突入するといわれています。
すべてのモノがインターネットにつながり、情報のネットワークの海の中で生きるようになります。
言語生成AI・ChatGPTなどの活用が当たり前の社会となり、世界の大学にトップ10の成績で入学できるIQを持つAIが誕生しています。

孫正義氏によれば
AIの能力は10年で100万倍、さらにその後10年で1兆倍に増大し、あらゆる分野で人間を凌駕してくる

と予測されているそうです。
IoTやAIが、人間にどのような影響を与え、私たちの生活をどう変えていくのか、
まだ人類が経験したことのない世界が到来しようとしています。


今までの常識や固定観念を本気で破壊して、人間の機能そのものから大変革を起こさないと文明に乗り遅れるくらいの進化が必要な時代がきているようです。

人間と文明の関係性

人間と文明は、海とお魚のような関係性です。

お魚は海の中で生きるように、人間が文明を生み出しますが、文明が人間に影響を与える、相互関係になっています。

人間は、動物のように環境に合わせて「進化」して生きるだけではなく、環境を改造して「文化」を創造する能力を持つ存在です。そしてその「文化」が蓄積され社会になったものが「文明」となり、文明は人間に変化を要求してきます。

ですから、時代の先をよみ文明を知ることは、人間として生きる上で、自分を知ることと同じように重要なことなのです。

 

人間とは何か 生きる意味とは

時代をよむということは、宇宙自然の流れをよむということでもあります。さらに人間という存在は、歴史文明という意志のバトンを無意識に受け継いでいます。

私自身、何のために生まれたのか、生きる意味がわからずに人生の迷子だったところから、Noh Jesu氏と出会いデジタル認識の獲得により、人間を知り、日本を知り世界を知り、歴史文明と自分がつながることで、道がみえた経験をしています。

日本を知るといった時に、歴史上の重要な位置づけとなる明治維新をなしとげたリーダーたちを育て、今の時代にもその影響を与えている吉田松陰という人物の意志があります。彼は、3000年先の未来をみすえて行動していたともいわれます。しかし、時の権力に対しての反逆者とされ、切腹という形で30才で人生の幕を閉じました。切腹の間際にこのような辞世の句を遺しています。

「身はたとひ 武蔵の野辺に朽ちぬとも 留め置まし 大和魂」

たとえこの身(体)は朽ちても(なくなっても)大和魂は留めて置く、と。
後に総理大臣となる伊藤博文をはじめとした弟子たちは首のなくなった松陰の遺体を抱きしめて涙したといわれます。彼らはどのような気持ちでその意志を受け取ったのでしょうか。
命が助かる道もありましたが、吉田松陰は命以上に大切にしたい精神性を貫き、後の世にその意志を託しました。
吉田松陰を一例として、このように歴史に刻まれた先人たちのメッセージは、時を超えて私たちの魂を震わせ、何を選択してどう生きるのかを問いかけてきているように感じます。

近年の日本でも、時の権力に対して意志をもって闘った人物がいました。金子勇さんというソフトウェア開発者です。2023年3月に公開された『Winny』という映画で私は初めて彼のことを知り、その生き方に感動しました。

日本がなぜいまIT後進国となっているのか、その日本の海となる現代文明、現代の文化はどのようなものがあるのか、というお話とつながるところもあると感じ、今回とりあげていきたいと思いました。
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映画『Winny』とは
日本で起こった一つの事件
2004年に逮捕された、ソフトウェア開発者の金子勇さんが、技術者の未来と権利を守るために、権力やメディアと戦った、事実に基づいたドキュメンタリー映画です。

あらすじの詳細は、こちらをご覧ください
映画『Winny』公式サイト

「万人に使われた包丁をつくった職人は逮捕されるのか——。」

というキャッチコピーが印象的ですが、例えば包丁は人間にとって料理をする便利な道具ですが、その包丁を使って殺人事件が起きた時に、その包丁を作った職人は逮捕されるのか、という問いかけです。

通常、技術者が開発したソフトが犯罪となる使われ方をされた場合に、その犯罪行為をした人は有罪となりますが、開発者は通常は有罪にはならないそうです。
しかし今回、金子さんが開発したWinnyというフリーソフトの活用が事件につながったことで起訴され、2006年12月13日、金子さんは、第一審で罰金150万円の有罪判決を下されてしまいます。
その後、控訴し2009年10月に逆転無罪となりましたが、判決を不服とした検察側に最高裁判所に上告されてしまいます。最終的に、2011年12月20日 最高裁は検察側の上告を棄却し、正式に無罪が確定しました。

2004年の逮捕から2011年の闘いの間、この天才プログラマーの技術は活かされることはありませんでした。その後、復帰した金子さんは、2013年7月6日に急性心筋梗塞のため43歳で亡くなられました。

時代をつくる先駆者(パイオニア)になるか 追従者となるか

日本のインターネットの父といわれる、慶應大学の村井純教授は、彼の死が日本にとってどういうことなのかをこう述べています。

「惜しまれるのが日本製だったということ。その後にGAFAの時代がやってくる この景色が変わっていたかもしれない。あの時の(ウイニーが使っていたP2P)サービスはアメリカにもヨーロッパにもあったけど、それと比べてもウイニーは、はるかに洗練されていた技術ですから。彼を生かしきれなかったくやしさを社会全体で受け止めるべきだと思います。」

動画 https://www.youtube.com/watch?v=i4Yru8RHD5 より抜粋

『Winny』の映画の最後に、金子さんの実際のメッセージがありましたが
日本を良くしたいと思い、若い技術者の力になれば」と語る彼の姿からは、本当に未来の技術者たちへの思いだけで闘ったことが伝わってきました。
もし、彼が既得権力と闘うことを諦めて有罪を認め、罰金を払うことで止まってしまったならば、
「新しい技術の開発で有罪となることがある」という概念が蔓延し、自由な発想を必要とするクリエイター、開発者たちの間で、自分の技術が犯罪に使われることを恐れ、その技術を世の中に広げることに不安や躊躇が生まれてしまうでしょう。その結果、可能性の種、挑戦の芽をつぶしてしまうのです。

金子さんがWinnyを通して開発していた技術は、今のブロックチェーン技術の基盤となっています。
当時の日本が先見の明を持ち、この技術の開発を応援し、全世界への拡張を目指したならば、GAFAを超える企業とプラットフォームがすでに誕生していたかもしれません。

いまの時代はオープンな世界が要求されています。既存のクローズな権力社会の土台が覆され、グローバル社会の新しいシステムの土台が求められています。AIはネットワークで一瞬にして情報を共有しますが、人間がクローズしていては、AIに支配される人間になることは時間の問題です。それでは人間の尊厳・存在意義はどうなるのでしょうか。

日本では、「迷惑をかけないように」という考え方から生まれる文化が強いと思います。だからこそ島国の中で調和を保って生きてきたともいえますが、「長いものにはまかれろ」「出る杭は打たれる」という日本の文化の海が、時代の先をよみとる新しい発見・発明の発展を妨げてしまうこともあります。

2021年にノーベル物理学賞をとったアメリカ国籍の日本人である真鍋氏が、私にはその調和の生き方ができないとコメントした例もありましたが(関連記事こちら
同調圧力という調和が逆に、「金の卵」「可能性の芽」をつぶすこともあります。

特に今のような、今までの常識では予測不可能な「時代の変革」のタイミングでは、調和よりも新しいアイデアや挑戦する勇気が必要です。

1人1人が時代を創る力を持っている

映画の中で、金子さんが純粋にこの世界の仕組みを楽しそうにワクワクしながら語る姿が出てきます。
なぜ飛行機が飛ぶのか、どんな仕組みでこの世界が成り立っているのか、そんな興味を抱き、こんなことをしてみたい、どうしたらできるのか、よりよくしていくには、そのような問題提起と実行、トライ&エラーをやり続けて、気づいたら世界の仕組みを変えていくようなプログラムにいたっていた、それがWinnyだったのではないかなと思います。

この世界の仕組みに興味を抱き、疑問を解き明かすことを喜び、さらにその仕組みをデザインして活用していく。金子さんはソフトウエアの開発という道にいきましたが、ワクワクする心というのは、人間が本質的にもっている真理に対する純粋性とつながるように感じます。
その純粋性が弁護士団の心を動かし、古い慣習の中にある既得権力に対して、共に戦うチームプレイを生み出したのではないでしょうか。一人で闘うことはできませんが、一人の意志が、回りを動かす力になります。その一人一人がチームとなり、お互いを鼓舞しあい、それぞれができることを最大限に全うし、一丸となって戦うことができたからこそ、諦めずに無罪の獲得という結果に到達できたのではないでしょうか。

先ほどは調和という同調権力が新しい発見・発明の芽をつぶすこともあるといいましたが、逆にどの方向性にそのベクトルを使うのかによって、その発見・発明を最大限に活かす力にもなります。

現代の日本では、個人レベルでは世界のことなんかどうでもいいとか、問題にならないように波風たてないように、見て見ぬふりをするなどもあるかもしれませんが、未来の子どもたちのためにとか、1つの大義に向かって集団として団結した時には、強力なパワーになります。

秘められた日本文明の力

今のJeiGridで扱っているITに心を入れるデジタル認識の土台を発見し教育体系化したJeiGrid顧問のノジェス氏は、日本の力を「さざれ石」に例えます。国歌の中で「さざれー石のーいわお(巌)となーりてー」と歌われるやつです。

大きな石が小さく砕けることは簡単にイメ―ジできると思いますが、小さな石が集まって大きな石(巌)になることは、その小石を接着させる何らかの力が必要ですし、ありえないと思いやすいことです。

それができるのが日本という特殊な集団であり唯一無二の力であると語られます。

実際に歴史をみると、それぞれの国を治める王や領土はコロコロと変わっていますが、日本をみると、権力者(今でいう総理大臣のようなポジション)は時代により変わりますが、その権力を任命する天皇という絶対的なポジションを持ち、万世一系といわれ2000年以上中心軸が変わっていないという特性をもっています。

人間のバラバラの判断基準・価値感を1つにたばねる中心軸と秩序をつくることは、国(集団)として一番難しい課題です。ですから「暴力・権力・財力」に依存して治めるしかなくなっているのです。

しかし、今はもう「暴力・権力・財力」では治めることは無理な時代だと思います。
暴力で統制しようとするシンボルがウクライナを侵攻したロシアのように思いますが、核兵器まで生み出した人類は、暴力の対決ではその最終手段を選んだならば、自らを滅ぼす道へいくという結論はみえています。
権力においても、個人主義に走り多様な価値観が蔓延し、インターネット、ブロックチェーンまで生み出された現代社会では、人類を一つの権力で統制することは困難でしょう。
財力でつなぎとめているところはまだ大きいとは思いますが、どれだけお金を稼いでもうつになったり人間関係の問題は解消されませんし、気候変動など地球規模の課題など人類全体で向き合うべき課題についての解決の道もみえていません。さらに今の若者たちはお金のために我慢してやりたくないことをやることにNOをして、自らの感性に従い、心の充足を求める子たちが増えている中で、世代間での価値観の違いに悩む組織も多いのではないでしょうか。

さざれ石(小さな小石=個人)を巌(大きな石=集団)にしていく力は、「心」です。
心の結集を中心に結ばれ、全体の勝利、人間の尊厳を優先する共同体が世界をリードしていく時代です。
それをする役割が、侍の時代より心を探究し、心を使う文化文明を育んだ日本なのです。

AIの先を行く心の時代をリードする

心の時代は、宇宙自然の仕組み、歴史文明の仕組み、アナログとデジタルの仕組み、心の仕組みを理解して活用する人たちによって創られていくでしょう。世界人類が心をマスターする道具として「デジタル認識・シンプログラミング思考」が教育体系化されています。
一番深い心でつながり、お互いに最高機能の発揮を応援しあえる関係性がベースにあれば、心理的安全性が揺るがないチームプレイが可能な組織が可能になります。
心が躍りだし、世界全体でお祭りする未来
今までの人類の涙を一掃し、笑いと感動あふれる文明をつくるのは、私たち一人一人から、日本からです。共につくっていきましょう。

☆人間の最高機能を開花させるノジェス氏の最新コラムはこちらからご覧ください。

Noh Jesuコラム

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