こんにちは。
JeiGrid株式会社 広報担当の塩田です。
ブログをご覧頂きありがとうございます。
私はプロジェクトを回していく中で、疑問に浮かぶことがありました。
それは
「なんでできることが増えて
効率的に成果を出せるようになればなるほど
こんなに虚しくなっていくのだろうか」と。
「いやいや、業務を遂行する上で結果を出すことはいいことだし
みんなの役に立っているしそれで十分じゃないか」と自分を言い聞かせるものの
言いようもない孤独感がじんわり襲ってくるような、そんな感覚。
仕事をしながらもこの疑問に向き合ったときに、大きく自分の中で変化したことがありました。
この気づきを仲間に伝えたところ、「その感覚、すごく分かる」と共感してもらえることも多かったので
今回はそのことを私なりに紐解いていきたいと思います。
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目次
1.自分一人で頑張るのは、もうやめにしたい・・
2.本当の願いとは裏腹に・・
3.本当に挑戦したかった“関係主義”
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1.自分一人で頑張るのは、もうやめにしたい・・
実は今年になって、一発目に思ったことが
「自分一人で頑張るのはやめにしたい・・
結果や形にこだわり続けるのをやめたい・・
今年は脱・個人主義、能力主義!
ひとりじゃなくてたくさんの人を巻きこんでいきながら、
プロセス楽しむ働き方をしたい!!」
ということでした。
なぜそう思ったかと言うと…
私自身が能力主義に陥っていたからです。
突然ですが私は「自分が思う理想の自分」を保ちたいという気持ちが強いです。
自分が思い描く「こうありたい自分像」を守りたいというか、
そこに反する自分は人に見せたくないし、
自分自身も見たくない。
特に「できる自分、期待通りの自分、愛される自分、受け入れられる自分」でいたいと
認めたくないけど、無意識深くから強く思っていました。
その理想の自分でいられるように、できることを増やして
人から好かれるために、相手が期待していると思うことを
反射的にやっていることが多かったように思います。
だからなのか、
いくら人から褒められたり好かれたとしても
なんだか、虚しかったのです。
「あたりまえじゃん、だって、
”好かれる自分でいるための自分”でいるんだもん。」
…私の弱さや不安や恐怖なんて知らないくせに
表面の私の姿かたちだけが見られて
愛されることに、なんの意味があるのだろう。
自分の本音を言わないでいたのは私だったのに
どこかでそんなことを思っていました。
でも本当は
弱くて我がままで聞き分けが悪くてどうしようもなくてダメな自分だとしても
・・・受け入れてほしい。
「それでもいいよ」って言ってほしい。
そのまま、まるごと愛してほしい。
、、、でも、そんなの、きっと無理だ。
そんな考えを何回もいったりきたりして、
最終的にはいつもそんな気持ちに蓋をして、諦めていました。
特に社会人になり働くようになってからは
とにかく「必要とされる自分、できる自分」でいるための努力をしてきました。
2.本当の願いとは裏腹に・・
「もっともっと前にいきたい
速く効率よくできるようになりたい」
でも、そんな能力を身に着けていくことで
頼られたり褒められたりしたとしても
自分の本当の願いは遠く叶わないのに
一体、なんの意味があるんだろうと
やればやるほど、できればできるほど、更に虚しくなっていきました。
今思えば、そもそも私の無意識にあった
「自分が本当に思っていることを言い合って
深い関係性を築きたい」という願いとは真逆の方向性の努力を重ねているのだから
虚しくなって当然でした。
なんでも言い合える関係性こそ育てていきたいと、心では思うのに
自分の未熟を認めることが出来ず
弱い自分を表現できずに
どんどん苦しくなっていきました。
このまま個人主義・能力主義で突き進んでいったらどうなるのでしょう。
最終的には自分を追い込み、誰のことも頼ることができず
勝手に「私ばっかり頑張ってるのに、なんで助けてくれないの!」と被害者意識が襲ってきたに違いありません。
そして自分では簡単にできることなのに、それができない人をみたら
「なんでこんなこともできないの?!」と否定し、無意識にバカにして
だれにも頼らず頑張る、と壁を作っていったことでしょう。
心から信頼してチームプレーをすることもできず
遅かれ早かれ自滅していたはずです。
3.本当に挑戦したかった“関係主義”
できる、できない
早い、遅い
強い、弱い
そんな一見真逆にみえることでも結局は同じで
人間共通の課題として、どっちに転んでも虚しいだけ。
相対比較に苦しみ、もっともっとと前に進むことしか見えず
自分で自分の首を絞めるような働き方には、限界がありました。
そんな私にある変化のキッカケが訪れます。
それは、”仲間”からのある一言でした。
私が躍起になって成果をあげようと周りが見えなくなっているときに
「今、自分の心を無視して動いているように見えるよ。
一回立ち止まって、再スタートを切った方がいいと思う」
と、声をかけてもらったことがありました。
最初は自分のできていない部分や弱い部分を見せることに抵抗がありました。
でも、粘り強い姿勢と、何を言っても受け入れてもらえる土台があったため
少しずつ、自分の在り方を見直していくことができました。
自分ひとりじゃ無理だったけれど
弱さを出しても、不安な気持ちも、すべて出しても
「話してくれてありがとう」と言っていつも受け入れてもらえるということ。
成果を上げるために、成果物だけをみて判断されてしまうことが多いし、
その観点からしたら、このやりとりはまるでムダなことのように思えるかもしれません。
ですが、すべての結果を生み出しているのは一人ひとりの心です。
心が原動力になって、思考し、感情を感じ、行動をしています。
なので自分の心、認識に向き合い、リセットしていつでも再スタートをすることを
JeiGridではとても大事にし、価値を置いています。
自分ひとりの観点ではみえてこないことも
他の人の観点が入ることで、一気に可能性が広がります。
だからこそ関係主義という概念を大切にしており
そんな土台がある組織から生産物を生み出すことをしています。
こういった仲間とのやり取りを通して、改めて
関係主義・共同体主義の価値を感じました。
「やっぱり自分の決めつけで諦めたくないな。
多くの人とこの深い関係性を結んでいきたいな。
そこに挑戦する私でいたいな。」
そんな風に素直に思えるようになりました。
速くやるなら1人がいい、と思うことは、今でもよくあります。
自分ひとりでやった方が楽だし、効率よくこなせることも多いです。
けど、当然ながら
ひとりの力には限界があります。
深く遠くに、多くの人を巻き込んでいくためには
一人ひとりとの深い関係構築・相互循環がなにより大事。
これも、JeiGridで大事にしている精神です。
そして気付けば、自分の能力開発よりも
関係性を育てることに価値を置くようになっていました。
1人の能力の高さによる結果よりも
関係性の勝利による物語を紡いでいく方が
とってもすてきだな、と思いませんか。
今でもふとしたときに、対応力で突破しそうになるときもありますが
そんな自分と向き合いながら進んでいます。
速さより、深さと広さを。
いくら不格好でも、弱い自分も認め合いながら
関係性を築いていくこと。
そんな私の挑戦を喜んで応援してくれる仲間がいてくれることが
私にとっての何よりも宝物だなと感じています。
JeiGridは関係性を土台に、個人同士がフラットに繋がり有機的かつしなやかに作用し合う「リゾーム型組織」です。
そんな安心の関係場からどんな変化が生まれたのか、メンバーのエピソードをご紹介しています。