CHAPTER01

人生に燃え尽きて自殺を考えていたことがあり、事業を展開していた中でボランティア仲間との経済活動の必要性に直面し、資本主義や人間の限界を感じました。やり切ったと感じた瞬間は、すべての希望がなくなり生きる気力を完全に失っていました。当時は人間の可能性や社会の開かれる余地がないと諦める瞬間で、痛みが解決できないと絶望感に襲われました。 生きるイメージが妥協に満ちたものとなり、ゲームでラスボスを倒せない感覚に似ていました。ならば何のために生きるのか、という疑問が浮かび上がりました。堕落し、なりたいものも見失い、社会に貢献できない状態で生きる意味を見いだせず、死ぬ方が良いのではないかと感じました。 とても身近な存在が精神病を患っており、物質的な豊かさから精神的な充実への道筋を見出すことができないことが心の重荷でした。社会や世界への絶望と、自殺への考えが交錯していました。

CHAPTER02

変化のきっかけになった出会いが2つあります。1つ目はスティーブ・ジョブズのメッセージがです。大学では情報工学を専攻し、ある日の涙がきっかけでジョブズのスピーチに触れました。学問に没頭する中、”他人の声はノイズに過ぎない。大事なのは自分の直観に従う勇気を持て”というフレーズに衝撃を受けました。やがて、自分の求めてる答えは、学内にないということは分かり、どれだけ電子回路、プログラミングを学びアルゴリズムが分かるようになってAIが進化していっても、その中に本当に求めていた答えは見つからず、心の空虚感が募りました。

2つ目の出会いは、NohJesuさんとの出会いです。彼の問いかけは、知っている世界には希望はなく、むしろ絶望しか無いことを、そして、無知の世界こそ正しい希望があるという究極の叡智に繋がる気づきをもたらしました。この出会いは奇跡的で、本当の意味で”心”と出会い、人間の可能性に新たな理解をもたらし、鬱や自殺の傾向から抜け出せるようになりました。 Nohさんの生き方に触れると、その美しさに涙が出るほど感動します。姿勢や人としての在り方、志、意志が凝縮されており、その魅力に引き込まれました。この出会いを通して、自分の使命を明確に得ることができ、情報革命から認識革命へと導くという、心の革命をもたらしました。これほどにも尊敬できる人と出会えたことは、本当に幸せで、私の現在の生き方に大きな影響を与えました。

CHAPTER03

科学が発展し、AIが誕生し、賢くスマートに生きることが求められる今の時代に、自分の正義やアイデンティティを守りながらも、優しさを失わないことはとても難しいと感じています。しかし、本当の人間らしさ、そして、今の地球の文明に求められることはなんでしょうか。私は、優しさや慈悲深い心だと思っています。 新しい認識を通して、人間本来の輝きや尊厳を取り戻すことが重要だと考えています。ITを単なる便利なツールと捉えず、人の心を動かし、尊厳が輝く中から様々な道具を生み出すべきだと思っています。AI時代において、人間の尊厳性が開花し、次世代のDX（ディグニティトランスフォーメーション）が進むべきだと信じています。 デジタルトランスフォーメーションが進む中で、私たちはディグニティトランスフォーメーションを推進し、尊厳が無限大に広がる未来を目指しています。これが人間の居場所や心理的安全性を築き、美しい調和のスタートとなると信じています。優しい地球を創り上げるために、ディグニティトランスフォーメーションを進め、宇宙の彼方にまで子どもたちの笑い声が響き渡る夢のビジョンを描いています。