格差社会をSDGsを通して考えてみる

①「格差について考える」
あらゆる格差がなくなったら世界はどうなるでしょう?
国の格差、貧富の格差、性の格差、positionの格差、学びの格差、人とのコミュニケーションの格差、そして自分自身の中にも思っていることと表現が違ってしまう、そんな格差もあります。

これからの時代は人間とAIの格差というのも大きな問題となってくるのは間違いないですね。

この格差がある限り、人は尊厳がないまま生きていくこととなります。
常に条件、状況によって何かに対して苦しんでいる状態。
そんな状態で生き続けるのは嫌ですよね。

人は時代、場所、社会的背景、家族を、意識では選択できない中で生まれてきます。
生まれながらにして不平等、格差が生じてしまっているこの社会。
なぜなのか、考えたことはありますか?
格差がなくてもいいのに、格差があるのはなぜなのか。
格差を何とか解決したいと思っている人も多くいると思います。

今回はこの「格差」ということを、今話題となっているSDGsを通してみていきたいと思います。

SDGs4項目目の質の高い教育をみんなにを紹介しているプレートを持つ手

②「SDGsとは」
SDGs(Sustainable Development Goals)-持続可能な開発目標
このことを聞いたことはありますか?
2015年国連で決められた国際社会共通の目標です。
誰一人取り残さない」ことを目指し、先進国と途上国が一丸となって2030年までに達成すべき17の目標が掲げられています。

1.貧困をなくそう
2.飢餓をゼロに
3.すべての人に健康と福祉を
4.質の高い教育をみんなに


16.平和と公平をすべての人に
17.パートナーシップで目標を達成しよう
などがあります。

今回はこのうちの「1.貧困をなくそう」と「4.質の高い教育をみんなに」を取り上げていきたいと思います。

また、このSDGsをもとに、学校教育の場を中心として「持続可能な開発の為の教育(ESD)」が行われているのを知りました。

ESDとは
(1)ESDの目標
・全ての人が質の高い教育の恩恵を享受すること
・持続可能な開発のために求められる原則、価値観及び行動が、あらゆる教育や学びの場に取り込まれること
・環境、経済、社会の面において持続可能な将来が実現できるような価値観と行動の変革をもたらすこと

(2)ESDで育みたい力とは
・持続可能な開発に関する価値観 (人間の尊重、多様性の尊重、非排他性、機会均等、環境の尊重等)
・体系的な思考力(問題や現象の背景の理解、多面的かつ総合的なものの見方)
・代替案の思考力(批判力)
・データや情報の分析能力
・コミュニケーション能力
・リーダーシップの向上

これを踏まえて現状の問題をみていきたいと思います。

土の中から少しずつ芽が出てきている姿

③「絶対的貧困」
貧富の格差、世界でこの問題を解決している国はありません。
そこにはどんな背景があるのでしょうか。
時代背景からみていきたいと思います。
資本主義は資本家が労働者を雇い賃金を払う代わりに労働をさせて、生産効率を上げ、物・商品を売ることで利益、資本を得ることを目的として成り立ってきました。

今、その格差がリーマンショックを通してモノから金融経済に移行したことで拡大し、世界の富豪の上位2153人が所有した資産が最貧民層46億人の資産を上回っているという報告があります。(2019年時点)
個人資産の世界1位はAmazonの創業者ジェフ・ベソスで約13兆5900億円だったそうです。
あまりなじみのない数字です。
そして第1位から第15位までの個人資産をあわせると、日本の国家予算を超える額になります。
15人で一国を超えてしまう・・。
この格差、凄いと思いませんか?

人間を超えてしまってると思いませんか?
何をもってここまでの格差をつくりだすのでしょうか・・。

SDGsで規定している「貧困」の基準として、2つのパターンがあります。
絶対的貧困と相対的貧困です。
SDGsで取り上げられているのは主に絶対的貧困ですが、今回は相対的貧困も含めて考えていきたいと思います。

絶対的貧困と相対的貧困とは?
1)絶対的貧困
人間として最低限の生存を維持することが困難な状態、発展途上国
2)相対的貧困
その国の文化水準、生活水準と比較して困窮した状態

まずは絶対的貧困からみていきたいと思います。
現状としては、小学校へ通っていない子どもの数は、世界で約5900万人/約19億1600万人いるそうです。
そして私がショックを受けたことは「教育を受けた期間が1-6年と短い母親の方が、12年以上教育を受けた母親よりも、妊娠・出産で死亡する可能性が2倍高い」ということです。
日本で今妊娠・出産で命を落とす人は昔ほどいなくなっていると思います。
それは医療が進んでいること、設備が整っていること、そして妊婦さん自身も知識を学べる状態であること。
教育はすごく重要ですね。

また世界の紛争下にある22カ国において、6歳から15歳の子どもの2700万人が学校へ通えていない状況もあります。
学びたくても学べない、それ以前に命に係わること、15歳までの判断基準が創られる時期に戦争の中にいることに心が痛みます。

こういった状況がある中、質の高い教育が必要な理由をGEFI(グローバル・エデュケーション・ファ-スト・イニシアチブ)では次のように言っています。

もし、低所得国のすべての学生たちが基礎的な読解力を身につけて学校を卒業できれば、1億7,100人が貧困から抜け出すことができるでしょう。

もし、低所得国のすべての母親が中等教育を受けていれば、1,200万人の子どもたちが発育阻害から救い出せます。

もし、すべての女性が中等教育を受けていれば、子どもの死亡は49%減少します。

もし、すべての女性が初等教育を終了していれば、出産に置ける死亡は66%減少します。

もし、すべての女児が中等教育を受けていれば、児童婚の64%が減少し、早すぎる妊娠の59%が減少します。

日本に住んでいると中々実感はできないところですが、
・学校が近くにない
・先生がいない
・先生のお給料が払えない
・学ぶより働くこと優先
・弟妹の子守
・女の子だから教育は必要ない
などの理由で教育を受けることができない状態は、途上国の中では当然のようにあるのです。

これを知ると日本のように教育制度が整っている国は、教育を受けられることを当たり前とするのではなく、教育を受ける意味価値を理解し、それを還元していくことが必要だと思います。

この絶対的貧困のことを見ても、誰もが均等に教育を受けることができる体制作りと、教育内容に関しては根本に人間の尊厳が入らないといけないと思います。
そうでなければ、教育格差はなくならないと思います。
そのことを、次に日本の教育状況からみていきたいと思います。

PRADAの看板前に座り込む乞食を訝しげに見ている男性と乞食の人

④「相対的貧困」
日本も7人に1人の子どもが貧困である状態があります。
日本の貧困は相対的貧困となります。
日本の子どもの貧困率は15.6%(2018年)、一人親家庭の貧困率は50.8%となっていて、先進国の中では最悪な水準だと言われています。

日本の経済の流れをみてみると、日本は製造業を中心にものづくりをすることで、経済を発展させてきました。
一億総中流を謳歌していた時代もありました。
それがバブルを通し、それまでの流れとは一転し、世界経済も物からお金が主流となり、所得格差が拡大していきました。
大都市と地方都市の収入の格差、資産を持つ人と持たない人の格差、医療や教育の格差が生じるようになりました。

ここで日本の一人親家庭の公的支援についてみていきたいと思います。
日本は一人親家庭の自立支援のための就業支援強化を行いました。
就業機会の増大策や職業能力開発策、ジョブサーチ支援策などです。
これはアメリカやイギリスと比べると大きな違いがあります。
アメリカやイギリスは貧困の削減に重点を置き、特にイギリスでは貧困を再発させないことに重点を置いた支援をしています。
アメリカやイギリスはこれにより大きく改善したけれど、日本は平均年収や正規雇用の割合は向上したものの、貧困の削減には至っていない状況があるようです。

この経済格差が、教育を受けることにも問題となってきます。

例えば高校を卒業するまでにかかる費用は、すべて公立で543万円、高校から私立で697万円というデータがあります。
さらに大学が公立で約500万円、私立で700万~800万円かかります。
さらに、養育費として一人1600万円かかるそうです。

そうなると子ども一人に対して大学卒業までにかかる養育費と教育費は3000万円前後かかるようになります。
一人親家庭でも大変ですが、そこにプラスして、今のコロナ禍の中、共働きしている家庭でも大変な状況ではあると思います。

親が働く時間が長ければ長いほど、コミュニケーションが少なくなります。
子どもに気持ちを向けたくても、その余裕がないこともあるでしょう。
子どもも忙しい親に遠慮して、自分の思いを話すことができないこともあるでしょう。
そのことが自己肯定感の低さにつながる可能性があります。

経済の格差が教育の格差になるだけではなく、心の格差にもつながるのです。

今不登校といわれる子どもたちは小中学校合わせて、16万4528人となっています。

例えば、この学校へ行けない子がフリースクールへ行こうとしたら、お金がかかります。
その教育費を出せない親はどうするのか?
お金の面だけではなく、精神的に行けない子もいます。
そういった時にはどうするのか?
今はネット時代なので動画で勉強をすることも可能だけれど、動画を見るのにもPCやらスマホやらで、全くお金がかからないわけではありません。
ただその一方的な学びが質の高い学びと言えるのでしょうか?

ここにも教育体制と何を教育するのかを明確にしていくことが必要だと思います。

また、高校の中途退学は4万8594人、小中高の自殺者は332人。
どちらも人数が増えています。
理由は様々ですが、一番多い理由としては家庭に関わる状況、そして学業の不信です。
コロナによって、子どもの自殺が増えているニュースもありました。
今の時代、家族だけの関係性だけでは無く、心のケアができる人が家族の間に入ることも必要とされているのかもしれません。

FUNHOMEと書かれた看板の下に座り込みうつむく女性

⑤「経済的格差と心の格差の問題をどのように解決するのか」
物質的・経済的格差と心の格差。
この2つの問題をどのように解決すればいいのでしょう。

実際、アフリカのある地域の学校は国や行政に頼るのではなく、地方行政とその地に暮らす親や地域の人たちが協力しあい運営する仕組みがつくられ、まずは大人たちの意識変革を起こすことに成功しているそうです。

また日本でも民間の支援として、子ども食堂やシェアハウスなどを行い、地域や年齢・家族を超えたつながりをつくり、一人親家庭の子どもの支援を行っていたり、学校もカウンセラーの配置が整ってきていたり、地域の支援員の家庭訪問なども整えられてきています。
学ぶスタイルもオンライン中心の学校ができたり、多様化される動きもあります。
ただそれが時代の変化と共にあるのかといったら、後から追いつこうと必死になっている状態だと思います。
部分の変化はできているけれど、どこまでその変化を積み重ねれば、このSDGsが目指す目標が達成できるのかというところですね。
このペースで2030年までに達成できるんでしょうか。

このことを大きな観点からみたら、問題は資本主義ということになるかと思います。
資本主義は今エントロピー∞となり、この先伸びしろがない状態です。
物よりもお金が主になり、お金がお金を生み出すシステムになりました。
けれど今お金を投資するところがない。
これが教育に投資されればいいのだろうけれど、ジム・ロジャース氏は今はブロックチェーンに注目しているそうです。
「これからはブロックチェーンやAIの知識を持つものが成功することになるだろう」と言っています。
国のお金に統制されないというところでブロックチェーンを開発してきたのも、そういった背景がありますね。
この資本主義が変わっていくことに対して、今様々な人が議論主張しています。

経済、貧富の格差問題と教育問題を解決するには、教育を受けるということだけではなく、経済、政治、国と国との関係性、これまでの歴史の流れ、未来予想までしないと解決できないのかもしれません。

8人の人が手を重ね一致団結している姿

⑥「根本問題を発見する」
そこで、全体を観ることと、様々な問題を起こしている根本問題を知る必要があるのです。

この一つ一つの変革も大事ではあるけれど、その間にも社会の変化は激しく、沢山の問題をひとつずつ解決する方向だと、ひとつクリアしたら、また別の問題が生じる、そしてまたそれをクリアする、そしてまた・・と追いかけっことなります。

ですので、問題を分けて考えるのではなく、共通する問題を見つけて、その問題を解決することが一番にできたら、そのあとの進み具合が早いと思いませんか?

実は経済、教育の格差には共通の問題があるのです。
人間はこの根本問題を発見できないがために、ずっとこの格差社会をつくり続けています。

その教育がこれからの時代には必要です。
そしてその教育はすでにできています。

今の教育、社会はすでに格差がある所から始まり、その格差をどうなくしていくのかを考えていますが、それではいつまでたっても格差はなくなりません。
ひとつの格差がなくなったとしても、次の格差が生まれるからです。

最初にないものは終わりにもないのです。

それは人間の五感覚と脳を使ってこの現実の情報を取るので、私とあなたという分離、相対が生じた時点で、相手とも自分とも格差が生まれるのです。
相手や環境との関係で、自分が○○だというアイデンティティーが自動で決まるからです。

ですので、その脳と五感覚にプラスしたPU感覚をつける新しい教育が必要です。
そのPU感覚は、なんの分離もない、境界線もない、格差も生じない、源泉的な心の動きだけがある、尊厳から始まる教育なのです。
「心が何か」を明確に理解できるのです。
そこから始まることで、なぜ格差が生じているのかがわかり、この世界の成り立つ仕組みがわかり、この現実を自らの意志で創りだすことができます。
それがPU感覚、デジタル認識、プログラミング思考方式の教育です。

誰でもが学べる認識を変化させる技術です。
この技術を得ることで、今起こっていることの観方が変わります。
マクロからミクロのことまで、自分事のように考えることができるようになります。
大きな歴史の流れから今ここを観ることができるようになります。
そして解析ができるようになるのです。
また、バラバラな観点をひとつの方向性へ融合させていくことができます。
それが人間個人のエゴではなくて、人類共通の幸せの方向性になります。

資本主義の時代を大転換させることができる、今までにない共同体主義という新しい時代を創っていけるのです。

教育の内容も変われば、学校の制度も変わります。
お金の流れも、人間の身体に血液が流れることで生きていけるように、お金も社会の血液のように循環できるように変わっていきます。

ブロックチェーンを活用して、新しいプラットフォームを創っていけるのです。
また心を活用して新しい職業を創出することもできます。
10歳でAIのコーディングができ、15歳で起業できるようになる教育です。
国や地域を超えて、誰もが持っている才能を活かしていくことができるのです。
生きることが希望になります。
チームプレーをすることが当然となります。

そしてESDの教育で育みたい力として以下の力がありましたが、その力を育んでいけるのがこのPU感覚デジタル認識プログラミング思考方式です。
・持続可能な開発に関する価値観 (人間の尊重、多様性の尊重、非排他性、機会均等、環境の尊重等)
・体系的な思考力(問題や現象の背景の理解、多面的かつ総合的なものの見方)
・代替案の思考力(批判力)
・データや情報の分析能力
・コミュニケーション能力
・リーダーシップの向上

大きい観点から書いてきましたが、大事なことはこの社会の格差をまずは正しく認識することと、その格差でどんなことが起こっているのかを正しく知ることです。
それにより、そこに疑問を持つこと、問題意識を持つことだと思います。
2021年人が開いていく心の時代になります。
一刻も早くこの格差をなくして、子どもたちの笑顔が地球の外まであふれる世界にしていきましょう。

サラリーマンの男性が右手を挙げている姿

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